俺が支えている体に
荘が体温計を挟んでくれて
出た体温は39.4
このわずかな時間で
1度以上上がってしまっている
「10分ほどで急激に上がりすぎて
柚の体が危ない
直ぐに強い薬を入れよう」
「ああ。頼んだ
柚?辛い思いさせてごめんね
体横にするよ
今から少し強い薬入れるから
気持ち悪い感覚あるよ」
柚に一応説明をして
荘が準備をしている間に
柚の開いていた目が閉じて
布団が微かに揺れたと思ったら
全身が痙攣を起こしはじめた
「ゆずっ」
「龍直ぐに薬入れないと!」
「ああ!そのまま入れてくれ」
直ぐに柚の体を横向きにして
酸素マスクを外した瞬間
柚が嘔吐を始めてしまった
喉に詰まらないように
口の中から嘔吐物を出して
直ぐに始まってしまったチアノーゼのために
鼻からの酸素チューブを装着させた