病室につくと
目が覚めたばかりの覇瑠がいた


「覇瑠?具合はどう?」

「あ、りゅう…大丈夫そう」


「よかった…検査の結果が出てね
急性胃炎だったよ
胃潰瘍を心配してたから
潰瘍ができる前でよかった

あのね…はる
何か不安なことや辛い事があるなら
すこし話してみない?」


「…え……?」


「えっとね、とりあえず荘のことを話すね
前にも説明したけど
いちからもう一回説明させて。

荘はインフルエンザになって、
そこから頭の中に菌が入って
髄膜炎っていう病気が発症しちゃったの

でもこの髄膜炎は
平均で1週間から10日くらいで
治る病気なんだ。
だからね?いくら脳の方が病気になっても
死んじゃうとか今直ぐやばいとか
そんな事はないの。

今はインフルエンザの症状に加えて
髄膜炎の症状で強い頭痛と吐き気
高熱にうなされてるけど
薬もきちんと投与してるし後数日もすれば
その症状も良くなるんだ。

だから覇瑠が抱え込む事じゃないよ」