「なるほどね…浅香先生の彼女さんか…
普段周りの大人は長谷川先生や河口先生
男性ばかりだから私が話をするのも
新しくていいかもしれないわね…

本当に彼女の不安が
浅香先生の体調だけとも限らないし」


「え?」


「考えすぎかもしれないけれど
浅香先生の具合が悪い事が原因なら
長谷川先生がきっちりもう一度話をして
説明をわかりやすくしてあげれば
安心もするだろうし大丈夫と思うわ

でも…他に何か不安要素があるなら
それに加えて浅香先生がこう言う状態で
頼れる人がそばにいない感覚に
陥ってしまってるかもしれない

そんななかで突然私が入って行ったら
長谷川先生たちに対して
頼ってはいけないと思ってしまわないかしら」


「確かにそう…ですね…
荘の体調を心配してのことだと思い込んで
きちんと覇瑠の話を
聞いてあげれてなかったです…」

「いくら仲がいいとはいえ
二人の彼女さんたちにも
頼れないことってあると思うし
タイミング的に悪かったんじゃ無いかしら」


「そうですね…
落ち着いたら話聞いて見ます
平川先生のアドバイスで助かりました」

「いいえ。いくらでもコンサルしてきて
聞いただけでも
彼女も立派な私の患者さんだから。
初対面の人にしか話せないことも
あるかもしれないから
その時は直ぐにでも呼び出してちょうだい」


「本当にありがとうございます!
戻り次第聞いて見ます」



平川先生は本当に頼りになる先生だ

荘の方に気を取られ
肝心な覇瑠自身を見れてあげれなかった


俺もまだまだだな…



とにかく今は覇瑠のところへ急ごう。