病院に運ばれてきてから
半日が経とうとしてるのに
覇瑠は未だ眠ったままで
早く話をして少しでも楽にさせてあげたいのに
それができないのがもどかしい…
覇瑠のために泊まろうかと思ったけど
今俺と龍が無理することが
何より良くないことだって話になって
俺と龍はおとなしく家に帰ってきた
「ただいまー」
「おかえり!覇瑠大丈夫なの?」
「うん大したことはないよ
栄養さえ取れれば体は大丈夫
問題は心の方かな…」
「そっか…大丈夫かな…」
「荘が治って話せたら
何か変わるかもしれないけど
今は俺らが話をしたりして
少しでもよくしてあげないと…」
「そうだね
でも私が行ったら気使うかな…
うちにいてそうなっちゃったから
今は私の出番じゃないかな…」
「そんなこと考えてたの
大丈夫だよ
今はいっぱいいっぱいになってるから
心も体も休ませるよ
でも少し話ができるようになったら
柚にも悠にもきて欲しいな」
「うんわかった
私達も体調気を付けないとね」

