それからはもう大変だった
荘の入院から3日ほど経つころ
あの日からほとんど一睡もしていない覇瑠
顔色は悪くなる一方だし
ふさぎ込むばかりで話もできない
悠と柚もそばにいても話もできなくて
涙は溢れ続けて
俺も龍も覇瑠の体調の方が気がかり…
もうろくにご飯も口にしてないし
飲み物も最低限で
4日目の今日は朝からふらつく姿しか
見ていない…
悠は学校に行ってるが
俺は今日オフの日で覇瑠が
起きてきた時から見ているけど
壁に伝いながら起きてきて
何をするにもゆっくりの覇瑠…
貧血かな…
そう思った途端
フラフラしている体で
覇瑠はトイレに駆け込み
苦しそうな声が聞こえた
すぐに駆けつけたけど気分が悪いみたいで
戻すことはできないまま
悪い顔色でうずくまっていた
「覇瑠ゆっくりでいいよ
落ち着くまでそうしてよう
楽な姿勢でいいから」
暫くして意識を失うように眠った覇瑠を
抱えて寝室に運び込んだ

