…ただいま帰ってます。 もちろん、 北山くんと並んで。 …なに話せばいいんだろ? さっき喋りまくっていた 自分が別人みたい。 『……夜になったら さすがに冷えんなー。』 北山くんは、 ほのかに白い息を ハーっと出して言った。 「3年生の引退試合に向けて 暑い夏も乗り越えて 頑張ってきたもんね。 夏があっという間 だったなあ。 もう12月に なるんだよね。」