「おい!勇介! ……お前 ちゃっかりかよっ!」 健ちゃんは先輩を 突き放しながら叫ぶ。 『ちーがーう。 ランニングすんの。』 北山くんはシラッとした顔。 嬉しかった心を しまい込んで、 『ランニング、ランニング』 とココロに言い聞かせた。 『それじゃー…、 北山くんに 愛奈をお願いしようっ!』 由香さんは嬉しそうに 手を合わせた。 「あ!その前に…!」 私をその場で手を挙げた。