「駅まで送ろうか?」 監督は気遣って 車のキーを出した。 「いえっ! あたしは大丈夫なんで、 楽しんでください♪ 駅までは車通りだから 心配ないですよっ。」 『ほんとに大丈夫ー? 一人はなんか 心配だけど…』 由香さんは複雑そうな顔で 心配してくれる。 するとメグさんは 立ち上がった。 『ちょっとみんなー! 愛奈が帰るから 誰か帰る人いたら……』 メグさんが言いかけると、 遠くに座っている健ちゃんが 立ち上がって叫んだ。