北山くんとの話しに 夢中になっていると、 遅い時間になっているのに 気付いた。 携帯には お母さんからのメール。 ………………………… あんまり遅く ならないようにね ………………………… …やっばーい! それでなくても、 ここから結構 距離あるのにっ! ハラハラしていると、 北山くんが隣にいるのを すっかり忘れてた。 北山くんは声を押し殺して 笑っていた。 「…もうっ! 人の顔見てなに笑って…」 顔が熱くなって 言いかけた言葉が、 北山くんの言葉で遮られた。