――――… 『絶対来年は勝とうなっ!』 『先輩の分まで…!!』 口々に部員同士が 声を掛け合う。 3年生の引退試合に フル出場だった北山くんは… ひとつも涙を見せず、 ベンチでジッと俯いたまま。 健ちゃんは そんな北山くんの元へ――… 北山くんの肩に手を置き、 何か声をかけている。 北山くんは俯いたまま、 悔しそうに 歯を食いしばっていた。 そんな姿を見た健ちゃんは 静かに泣いていたんだ。