記憶を呼び起こすように サッカー部に入部してから 今までのことが 一気に頭の中で蘇った。 立ち尽くしていた私は 流れている涙が止まらず その場に座り込んだ。 何もかもの想いが 涙として溢れていった。 北山くんは 私のいるところまで 駈け登って、 少し距離をおいて 私の隣に座った。 『…なんでそんなに 泣いてんだよ;(笑)』 膝の上に俯せて 何も見えないけど、 きっと北山くんは いつもの困った顔で 笑ってる。