―――――――――… 先に歩く北山くんの足が 人気のない廊下で止まった。 北山くんが振り向いて 私に言った。 『お前さぁ、 さっき潤ちゃんに 言おうとしたろ?』 「けど言ってないもん。」 『それは俺が 止めたからじゃん。』 「だから異常に テンション 高かったんだ?」 私は思い出して笑うと 北山くんは照れたのか 咳払いをした。