――――――――… 並んで歩く私と北山くん。 私の中で少し遠かった 北山くんの存在が ほんのちょっとだけ 親近感……。 キスのせい…? たくさん聞きたいことが あったけど、 ひとつでも口にすれば 大切にしてきた想いや言葉が 溢れ出してしまいそうだ。 だから私は黙って 歩くことしか出来なかった。 北山くんが どんな顔をしているのかも、 どんなことを考えてるのかも 何も分からない。