『うん。 今さら気付いた。』 「……ねえ、 そんなに見ないでよ。」 北山くんは 本当に珍しそうな顔で 体操座りをして、 ひざにうつ伏せたまま 私を直視していた。 「はいっ!おーわり♪ 結局、北山くんは 座ったまま だったけど!!」 すると、北山くんは 私の腕を掴んだ。 「なに…」 と言いかける私に、 気付いた時には 唇が触れていた。 二人は座ったままで 私なんか目を開いたまま。 少しヘンテコだ。