「いつも思ってたけど なんでそんなに 着替え早いの~?(笑)」 私は笑いながら 作業を続ける。 『そんなに丁寧に ボール拭くほど 泥ついてないだろー。』 そう言って、 しゃがんだままで 作業をする私の隣に座った。 「ボールきれいに拭かないと 思ったとおりに 飛んでくれない気が するんだ。 だからいつも こうしてる。」 『……。』 「北山くんも、 もっとボールを 可愛がってあげなよ。」 『そーだな…。』 北山くんは微笑む。