「んっ?」 少し後ろにいる健ちゃんを 振り返って見た。 『この前のこと なんだけど…』 「………この前???」 この前って 何かあったっけ!? 健ちゃんは溜め息をつく。 その溜め息に驚いて、 一生懸命思い出そうと 頭をフル回転させた。 健ちゃんは 私の目の前に立った。 『……思い出せないかあ。』 「…ごめん;」