部活内恋愛‐部恋｡‐

――――――…

健ちゃんと電車に乗って、
駅からの道を
のんびり歩いて帰る。



なんで健ちゃんが
一緒に帰ろうと
言い出したのか
今さら疑問に
思っていたとき、

健ちゃんは
改まった話し方で
話し始めた。



『長川。ごめんな？』


「え…？」


『今日、真鍋に聞いたんだ。
　お前が悩んでたこと。

　真鍋、心配してた。』


「うん……。

　けど、
　話を聞いてもらえただけで
　今はスッキリ――っ…!」



私が言いかけると、
健ちゃんは少し乱暴に


…私を抱き締めた。