―――… 『家までわざわざ ありがとう ございました。』 北山くんはお母さんに 軽く礼をした。 「いいのよー? こちらこそ 愛奈を送ってくれて ありがとうね。」 『いえいえ…』 また北山くんはペコリ。 隣でやっぱり 懲りずにニヤけてしまう。 「バイバイ」 私がそう言うと 『また、明日な。』と 軽く微笑んで 北山くんは 家に入っていった。