――――――… やっぱりこの時も ドキドキと高鳴る心臓。 男友達はそれなりにいて、 男の子からアドレスを 聞かれたのも 初めてじゃない。 だけど、 連絡先を教えるのに あんなにドキドキと 心臓が高鳴ったのは 勇介が初めてだった。 あんな風に聞かれたのが 初めてだったから かもしれない。 だけどこれだけは言える。 あの瞬間がなかったら きっと今の自分も 存在しなかったんじゃ ないかって。 ――――――…