『家、どっち?』 北山くんは尋ねた。 「えっ、 送らなくていいよ!? ここから少し 距離あるし……。 北山くんこそ、 家どっち??」 『もう遅いだろ? この時間だったら バスも少ないし…… 今日は送るから。 で。方向どっち?』 「けど……」と 言いかけると、 北山くんは私を ジッと見て、 反論できないようなオーラを 出していて……。 「お言葉に甘えて…… 送ってもらいます!」