「……っ!
 離して!触るな!!」


私は思いっきり
掴まれた手を振り払った。


不審者に遭遇したのが
初めてだからパニックで
無意識に涙が浮かぶ。




『待て待てっ!
 触んねえから
 冷静になれ!』







…………………







なーんか
聞き覚えのある声…………





『お前、大丈夫か???』




顔をあげると……




北山くん。