君と僕ともう1人の影と。

不気味な笑みを浮かべた田口くんは、無理矢理玄関から家に入ろうとする。

「だからだめだって!!!」

ぐいっと体を止めたのに、力に負けて押し倒されてしまった。

「ちょっ…」

「なんですか?自分で仕掛けてきて…ほんとに柚花は僕のことが好きなんだなぁ…」

玄関の床に押し倒され、田口くんの顔がまじかに見える。

「……れ、……ん…」

「あぁ?もっかい言えよ」

「…、、蓮たすけてぇえええええ!!!」

グーをつくった拳で思いっきり頬を殴られる。ヒリヒリした感触が残る。

「2度とそいつの名前出すな」

「やだ…私は…、蓮が好きだから…っ」

上に被さる田口くんの体。」