詰まっていたものが取れたかのように、すごく心がスッキリしていた。

「風、きもちぃ〜☆」

ガサガサっ

えっ?何?

葉っぱが揺れ、人影が見えた。

「よっ☆」

「横山!?ビックリさせないでよぉ〜!!!」

驚いたせいか、私の目からは涙が出ていた。
いや、もしかしたら張り詰めていた糸が横山によって緩んだからなのかもしれない。