「あんたさぁ〜、いつまで勝也に引っ付いてんの?マヂ、ウザィんだよねぇ。勝也は私のなの。だから、さっさと手引いてくんねぇ〜かなぁ。」

もう一度指輪を強く握り、私は口を開く。

「…勝也は物じゃないょ…」
「はぁ?」

「勝也は『人』なの!!勝也が誰といたいかは勝也自身が決めるの!!!だから、あなたにも私にも勝也が誰といたいかなんて決めることは出来ない!!!」

無我夢中で叫んだ。
その時、私の体が後ろへ引き寄せられた。
後を振り返ると…