「離してください。」

「すまん。無理だ」

階段を下り地下に連れて行かれる。
病院の様な緑色の薄暗い廊下を歩き関係者以外立ち入り禁止の扉を開けるとむさ苦しい匂いが鼻を掠めた。

「なんですか…ここは」

アイドルやアニメのフィギュア
トレーニンググッズ
食べ散らかしたお菓子の袋やカップ麺で溢れかえっていた。

「ゴミ箱さ。って言っても表向きの言葉なんだけどね。」

「表向き?」

「ごめんね。君の事悪く言うつもりは無かったんだけど…あの場所じゃ言えなかったんだ…」