「え…ゴミ箱?」

「うん。」

「あの…例の…」
課長は頷く。

「刑事の墓場…」

「そう。お前要らないんだよ。はっきり言って」

要らない…私が…

「だからゴミ箱行き。」
確かに成績は良くなかったもしれない。
でも私はそんなことを言われる為に刑事になったわけじゃない。
ゴミ箱に行くのなら辞めてやる。

「そうですか…要らないなら今すぐやめます。辞表は明日持ってくるのでさよなら。」

「おい‼︎どこに行くんだ。人の話は最後まで聞け。」

課長は無理矢理私の腕を掴み部屋を出た。