どこだ、どこにいるんだ?
俺は、まだ走っていた。
暗闇の中を、ただひたすら走っていた。
目を凝らし、耳を澄まして、お前を探す。
お前の姿を見逃さないように。
お前の泣き声を、聞き逃さないように。
―――ここみ。
空か俺か、お前がどちらを選ぶのかは、お前の自由だ。
でも、俺は本気だ。
だから、俺の気持ちから、目を逸らさないで。
しっかり受けとめて。
世界中の誰よりも、大好きだ。
世界中の誰よりも、愛している。
そして俺は、光を見つけた。
すでに誰かが、その光を見つけていたとも知らずに…。
~海斗side・END~