俺は馬鹿だ。 何立ち止まってんだよ、俺。 何ですぐに追いかけなかったんだよ。 死ぬほど好きなんだろ? 世界中の誰よりも、愛してるんだろ? 俺は、あいつに一生分の恋をしたんだろ? 俺には、分かる。 これは、神様がくれた最後のチャンスだ。 もう、これ以上に好きになれる人は現れない。 ここみと別れるなら、死んだ方がましだ。 俺は写真をゴミ箱に投げ捨て、必死でここみを追いかけた。 もう二度と、大切な人を失わないために。