「お前のメアドって何?」 私は、驚いて海斗の方を見た。 メアド聞かれちゃったよ。 そして、残り少ないペットボトルについた水滴を、湿ったタオルで丁寧に拭いた。 「健一&ここみ、デスティニー・・・みたいなメアド。」 「なんだそれ!?早く変えろよ。」 突然ムキになって言い出す海斗を見て、驚きと共に面白さがこみ上げてきた。 「言われなくても変えますよーだっ!」 私はポケットから携帯を取り出し、適当にアドレスを変えた。 海斗といつものように話せたことに、喜びを感じながら。