「い、いや…… 後輩が先輩に命令するとか聞いたことないよ?」
「だって、1つしか年変わんないし。絶対先輩の方が俺より精神年齢下。」
カーッ!!!
ムカつく!!!
「じゃあタメでいいじゃん!」
「はいはい、しょうがないな。」
「見下してる?」
「うん。」
「はいはい!精神年齢低くてすいませんね!このクソガキ!おやすみ!!!」
私は軽くいじけ、二段ベッドの上の段まで登って、布団をかぶった。
すると、また海斗が話しかけてきた。
「俺、上がいいんだけど。」
「また落ちるよ?今度は頭打つだけじゃすまないかもね?」
私は布団から顔を出し、嫌味たっぷりの笑みを浮かべてみせた。
海斗は悔しそうだったが、それ以上何も返してこなかった。

