気合は十分なものの、何をすればよいか分からず、また勝連さんに話しかけた。
「あのっ!何すればいいですか?」
「おー!いいね、気合入ってんじゃん!悪いんだけど、下に俺の弟いるからさ、教えてもらって。海斗っつーんだけど。大声で名前叫べば分かるよ!」
「は、はぁ…。」
勝連さんは、それだけ言うと、忙しそうに店の奥へと入って行ってしまった。
初対面なのに、大声で名前を叫ぶ!?
そんなことできるわけないじゃん!
とりあえず下の砂浜に下りてみた。
それらしき人を探してみるものの、まったく分からない。
私は、最終手段に出た。
「かーーいとおーーーっ!!!」

