カーテンの隙間から漏れる月の明かりが、やけに明るく感じられる。
暗闇にすっかり慣れた目は、海斗だけを映す。
「どう?気持ちよかった?」
海斗はSだ。
でも、私は素直に頷いた。
「うん…。好きだよ、海斗。」
私がそう言うと、海斗はまた私を抱きしめ、口付けた。
「俺も、好きだよ。大好きだ…」
目が合うと、2人で微笑み合った。
「おやすみ、海斗。」
「おやすみ。愛してるよ、ここみ。」
『愛してる』なんて、恥ずかしい言葉をさらりと言ってしまう海斗。
海斗は私が眠るまで、ひじ枕をしながら、ずっと髪を撫でてくれていた。