「息子の静です♪ やっぱり勘違いしてたみたいねー。」 うっそおーーー…。 彼が現れたことで、今まで積もりに積もっていた疑問が 火炎放射で一気に溶けたように、頭の中はスッキリしていた。 12年前の春、「女優さんになって」 そう懇願して別れたあの日まで私は、 シズカちゃんが男の子で、しかもセイという名前だということを 知らずに…いや気付かずに、 今まで生活していたんだ。 じゃあ初恋をしていたあのときの私は普通の脳みそを持っていたんだ! よかったあ… って違うでしょ!?