…まてまてまて。
楠のひどすぎる単純さに頭を抱えてしまう。
それでどうやったら舞の気持ちがわかるんだよ。
呆れる俺を見た楠は鼻で笑った。
「ハッ…おいおい超イケメン蓮見静さんよぉー。
もっと自信持っていいんじゃない?
もし舞ちゃんがお前に気がなければ終始、先輩を見習うかのように真剣な顔するだろうな。
でももし舞ちゃんがお前のこと気になってるのなら…
撮影の時は泣いちゃったりして。
お前はそれを見逃すな。」
「…………」
反論、出来なかった。
明日…舞が終始マイのままでいるか、
それとも舞に戻ってしまうのか。
もしかしたら自分を傷つけることになるかもしれない。
そんな大きな賭けに、俺は乗ってしまった。

