「賭け……?」
俺は運転している楠に目を向ける。
楠は明らかに何かを企てている顔をして、
その不気味な笑みを見る限りではかなり怪しいことが分かる。
「仕事を本気でやれるし、なおかつ舞ちゃんの気持ちが分かってしまうという一石二鳥な賭けだ。」
「………言ってみろよ。」
あまり期待できないけど聞いてみることにした。
俺も蓮見静として…仕事に手を抜くことはしたくない。
「簡単だよ。さっきも言ったとおり明日の撮影本気でやれ。
そして舞ちゃんへの態度はそのままで、マイちゃんの撮影の時は如月まのかの隣でじっと見つめるんだ。」

