そう言って楠さんは静くんが歩いていった方向へ行ってしまった。 「ちょっと、なに訳の分からないこと言ってんの?! 『あの仕事』って何よーーーッ!!!」 顔全体に青筋を浮かべて地団駄を踏む鈴さん。 結局何も言えなかった私はただ呆然と立ち尽くすことしか出来なかった。 一度も私を見てくれなかった冷たい瞳 それは最近うやむやになっていた私の心を決定づけさせた。 私は、静くんが好き。 静くんの、 私にかける笑顔が好き―――