きっとぼくは何かを失い続ける人生なのだと、その時覚悟したのかもしれない。
ゆうも、琴も、人生も。
「悪い。あーかっこわりー!」
「あれ?ぶわーって心の声を吐露したり泣いたりしねぇの?」
「はん、大人ですからしません。よし、もう昼も過ぎてるから飯にするぞー」
「ちぇー!旅の良い思い出に・・・」
なってたまるか。
「ハンバーガーにするぞー」
「旅人やってるとあんまり食べれませんから超うれしいです。あ、旦那ぁ草履とかあっためましょうか?」
草履なんて家にはねぇよ。