「ゆうは、そうだなぁ・・・・他人じゃない感じ。自分自身くらいだね」
ゆうが小学4年生くらいの時に盲腸で入院した事がある。
もうぼくは心配で心配で、夜も眠れなかった。
その眠れなかった夜、最悪の想像である『ゆうの死』について考えた。
もうね、なんだかぼくも死ぬしかないと思った。
この広大な宇宙船地球号の中でも、ゆうの代わりなんて心当たりがなかったから。
だから、ぼくは結局の所、この宇宙船地球号から降りるしか無い事に行き当たった。
神様に祈ったのだって、あの時が初めてだったっけ。
「神様、どうかぼくを殺さないで下さい。どうかゆうを殺さないで下さい」
「へ?」
今言っても恥ずかしい。けれど、当時のぼくには唯一ゆうを助ける事の出来る呪文だと思ってたっけ。
「なんでもない。アキラはどうなんだよ」
当然、幼馴染とか友人とかの話。
「あー・・・オレはねぇ、いないね」
さっぱり。あら意外。
「へぇ、アキラの性格は絶対良い友人の影響だと思ったけれど」
いかにも良い環境で育って、良い友人を持っていそうな感じ。人から好かれはしこそ、嫌われはしないタイプだろう。
「んー、人と仲が悪くなったりはしないねぇ。でも、こうにとってのゆう君みたいな人はいなかった・・・かなぁ」
器用貧乏。いや、八方美人か?
「まぁだから気兼ねなく旅とか出来るんだけどね」
にへへと笑う。けれど、どこかそれが寂しそうに聞こえた。
「はい、終了。今度はこっちからー」
またゴソゴソとこっちを向く気配。おいおい、まさかソファベッドの上に上がって来ないだろうな・・・。
ゆうが小学4年生くらいの時に盲腸で入院した事がある。
もうぼくは心配で心配で、夜も眠れなかった。
その眠れなかった夜、最悪の想像である『ゆうの死』について考えた。
もうね、なんだかぼくも死ぬしかないと思った。
この広大な宇宙船地球号の中でも、ゆうの代わりなんて心当たりがなかったから。
だから、ぼくは結局の所、この宇宙船地球号から降りるしか無い事に行き当たった。
神様に祈ったのだって、あの時が初めてだったっけ。
「神様、どうかぼくを殺さないで下さい。どうかゆうを殺さないで下さい」
「へ?」
今言っても恥ずかしい。けれど、当時のぼくには唯一ゆうを助ける事の出来る呪文だと思ってたっけ。
「なんでもない。アキラはどうなんだよ」
当然、幼馴染とか友人とかの話。
「あー・・・オレはねぇ、いないね」
さっぱり。あら意外。
「へぇ、アキラの性格は絶対良い友人の影響だと思ったけれど」
いかにも良い環境で育って、良い友人を持っていそうな感じ。人から好かれはしこそ、嫌われはしないタイプだろう。
「んー、人と仲が悪くなったりはしないねぇ。でも、こうにとってのゆう君みたいな人はいなかった・・・かなぁ」
器用貧乏。いや、八方美人か?
「まぁだから気兼ねなく旅とか出来るんだけどね」
にへへと笑う。けれど、どこかそれが寂しそうに聞こえた。
「はい、終了。今度はこっちからー」
またゴソゴソとこっちを向く気配。おいおい、まさかソファベッドの上に上がって来ないだろうな・・・。
