次の日、蓮くんが入院している病院に行った。

「 神崎くんは、302号室ですよ。」

302号室の扉を開けると、

包帯で頭を巻かれた蓮くんの姿があった。

私は蓮くんに近づいた。

《 ピッピッピッ 》

と機械音が鳴っている。

蓮くんの顔を見たとき、私は再び涙を流した。

そして、私は蓮くんに話しかけた。

「 蓮くん、ごめんね。

私があの日呼びに行かなかったら、

こんな事にならなかったのに…。

ほんとはね、蓮くんの事好きだったの。

だから一緒に帰って、その時に、

チョコを渡して告白しようと思ってたの。

私が欲張ったせいだね。ごめん… 」

聞こえてるはずがないのに

私は蓮くんにずっと話しかけていた。

そのときだった。

『 …のせ、いじゃな…い… 』

「 え?蓮くん? 」

『 桜空の…せいじゃない…

てか、おれさ…桜空のこと…好き…だよ…? 』

「 蓮くん、ほんと…? 」

『 …うん、つき…あ…お 』

「 私なんかでいいの? 」

『 うん… 』

「 今日から私、蓮くんの彼女? 」

『 そ…だよ…… 』

《 ピーーー 》

機械音が鳴り響いた。

色んな先生が入ってきた。

ある先生が

「 17時32分27秒 」

と時間を言い出した。

私には理解出来なかった。