「葉月っ!」

「わざわざごめんね。お迎えありがとう」

私と風磨のいつも会う場所は、風磨の家

誰もいない風磨の家

『風磨の匂いにも慣れてきたな。でも
ドキドキしてしまうのは中々慣れないな…』


「お邪魔しまーす」


「葉月、部屋いて」
「う、うん」


『相変わらず綺麗にしている部屋…』

ガチャ

私の隣に座ってくる
私の手に触れてくる
私の髪をそっと撫でる
突然身体を引き寄せられた

ギュッ

強く優しく包まれて
強い彼の匂いに包まれて

ドキドキする心臓が最高潮に達してる


でも、言わなきゃ。
これ以上は駄目だと。

「ふ、風磨…」
「ん?」
「言わなきゃいけないことがあるの」
……

「ずっと、すきだった。」



「もうこの中途半端なのはやめたいの。風磨だって、そうでしょう?縁を切りませんか。」

言ってしまった…

「俺さ、お前に甘えすぎてる。って思ってた。
順番色々間違えたけど、俺はきっとこれからも最後は葉月なんだと思う。」

「うん…」

「俺と真剣に付き合ってもらえませんか?」

突然の告白

思いもしてなかった。

「本当にいいの?私でいいの?」

「葉月だけは俺にとって欠かせない」

肩を掴んで真っ直ぐ見つめられる

「好きだ」

ゆっくり目を閉じる

チュッ…

初めて2人のすきが重なったキスは
涙で少ししょっぱかった