悪魔な彼が愛を囁くとき


「けど、なによ?」

焦ったくて待てない綾乃さんが急かす。

「その後、好きだって告白されました」

テーブルを叩いて爆笑する2人。

自分からペラペラ喋ったけど…白状させられた感がハンパなくて、面白くない私はやけ食いをしだす。

いつの間に、運ばれていたのかわからないグラスビールを飲んでも酔ってる気がしない。

明日からどうするのよ。
ペラペラ話してバカじゃない⁈

どこかで冷静な自分が自分自身を叱咤する。

笑いが落ち着いてきたのか…時折、出る笑いを我慢する余裕も出てきたらしい2人が、ビールで喉を潤す。

「あー美味い。喉が渇いてたのよ」

あれだけ笑えば喉も渇くでしょう。

不貞腐れてる私を見ながら

「笑ってごめんね。凛ちゃんを笑ったわけじゃないのよ」

「なんなんですか?」

「いや、ねぇ…私の口から言えることは、店長は本気で凛ちゃんが好きだってことかなぁ⁈」

「イヤイヤ…今の笑いからその答えですか?」

「うん…ほら、子どもなのよ。小さな子が好きな子に振り向いてほしくて意地悪したくなる感じ…」

「…ずっと…嫌われているって思ってました。でも、昨日……」

身を乗り出してくる2人に驚いてのけ反っていた。