悪魔な彼が愛を囁くとき


キスぐらい待ってくれてもいいだろう…

親父を苦々しく睨みつつ朝の朝礼を始めて、そこで改めて報告する事にした。

念には念を入れて、凛に考える時間を与えない。

結婚宣言してからの1カ月

俺の頭の中で最短の方法を考え、結婚まで持ち込む。

なかなか両親に連絡を取らない凛に無理やり連絡をとらせ、凛の代わりに結婚の報告と挨拶に伺う日程も決めた。

そして、凛と結婚生活を妄想して住みたいと前々から目星をつけていた物件があった。そこ以外考えられないが凛にも選ぶ権利もあると思い3件に絞り、休憩時間を利用して回った。

だが、既に契約を済ませていた事は内緒だった。

それと同時に引っ越し業者にも手配済み。

後は、凛と入籍するだけ…

接客業だから、急には式もあげれないし、新婚旅行も行けないが、その時は彼女の思うままにさせてあげるつもりだ。

永遠の愛を誓い、婚姻届けを2人で提出してきた。

これで、凛は人妻。

誰も手を出せない…はずなのに気持ちが落ち着かない。

俺たちが夫婦になったと公に発表するにはどうしたらいい⁈

……あった。
この手なら人目につく…

〔Happiness wedding仁&凛〕

どうか、幸せな2人に祝福の言葉を…

これで、誰も凛に手を出せないだろう…