悪魔な彼が愛を囁くとき


いちいち可愛い反応をする彼女を見ていれば、俺に心が傾いているのは一目瞭然。

このまま、抱いてしまいたい。

欲望に負け、彼女のスカートの中に手を入れて甘く囁くが、彼女から肝心の言葉を聞いてない。

好きだと言わせたくて意地悪く煽れば言うだろうと思ったのに、時計を見た彼女は我にかえり、身だしなみを整えだす始末だ。

俺の思惑は失敗に終わる。

だが、あとひと押し…
もう、逃がしはしない。

close後、逃げようとする彼女をつかまえ、とうとう俺は彼女から衝撃の言葉を聞いた。

「……もう、私の心は仁だけしか見ていません」

突然の事で動揺を隠せない。

平静を装うと思えば思うほど、顔中が熱くなる。

そんな俺を今迄の仕返しとばかりにからかう凛にイラっときつつ、平静さを取り戻してくると俺のS心に火がついた。

このまま帰しはしない。

彼女を抱き上げ俺の部屋に向かう途中に予想外の邪魔が入ったが、俺の欲望は止まらない。

俺の長年の思いの丈をその体に刻みつけて、俺から離れられないと思わせるまで抱き潰した。

恋人同士になって初めての甘い朝の時間。

このまま時が止まればいいのにと思うが時間は止まらない。