悪魔な彼が愛を囁くとき


凛がらしくないミスをした。みんなの手前、俺は上司として叱るしかなく落ち込む彼女をその場で抱きしめて慰めてやることができない苛立ちを抱えたままランチ時間が終わる。

落ち込んでいるであろう彼女を励まそうと休憩室に行くが、俺の声に反応もしない。

何度か呼びやっと反応した彼女は、人のせいにするでもなく失敗を反省し、たち直っていた。

その時の笑顔がまた、愛しい。

可愛すぎだろう…

思わず、声に出し、凛を押し倒していた。

いい雰囲気の中邪魔する女、俺を好きだといい突然キスしてくる。

ずっと俺に思いを寄せている佐和に気がつかないふりをして放っておいたが、このまま俺を思っていても、佐和の為にもならない。

ここでケジメをつけるチャンスだと俺は強行手段に出た。

すると佐和は凛にあたり出し、俺に思いの丈をぶつけてきたが、冷たく突き放したらロッカーの荷物を持って出て行った。

佐和が抜けるホールは痛手だが、凛が手に入るならば構わない。

2人きりになった休憩室に甘い雰囲気が漂う。

俺の下で頬を染め、愛らしい瞳が艶ぽく潤んで男心をそそる。

理性と煩悩が交差して試されているようだ。