悪魔な彼が愛を囁くとき


シャワーから出ると仁が仕事で着ている黒いシャツと私のブラと真新しいショーツが置いてあった。

これを着れってこと?

真っ裸でいるわけにもいかないし、下着を身につけ仁のシャツを着た。

私の膝上まで丈があり、袖口も指先が隠れているのにそれでもまだ長い。

鏡に映る自分を見ながら袖口をぶらぶらさせて微笑む私がそこにいた。

大きい…

クルクル回り、シャツの中に空気が入り膨らむ様子がなぜか嬉しかったりする。

「何してるんだ?」

意地悪く笑いながら声をかけてきた仁。

見られていた⁈

恥ずかしさを隠くしたくて

「仁のシャツ大きいね…ワンピースみたい」

もう一度クルッと回ってみた。

「……」

すると、仁の腕が腰に巻きつく。

「魅力的な誘惑だが、今から仕事だ」

はい?いつ誘惑した?
首を傾げ、仁を睨んでやる。

「…フッ、仕方のない奴だ」

そう言うや否、突然、抱き上げられてリビングに歩いて行くから、落ちないように男の肩に必死にしがみついた。

そして、カウンターの前にある一脚の足長の椅子に腰掛け、そのまま男を跨ぐように膝の上に座らされている。

「…ちょっと、何するの?」

「食事…時間がないから俺が特別に食べさせてやる」