唇に触れるだけのキスを落とし、普段は俺様口調なのに労わるように優しくかけてくるなんて調子が狂う。
力の入らない半身
立ち上がることができず、助けを求めるようと仁を見つめる。
ん?
どうしたと言う表情をしながらも、目が笑っている。立てないってわかっている癖に助けてもくれない。
やっぱり、仁って性格悪い。
「……立てない…みたい。仁…手を繋いで立たせてほしいの」
両手を仁の前に伸ばしわざと可愛く甘えてみた。
私が甘えてくると思わなかったようで、一瞬目を見開き驚く。
「……ほら…」
そして、ちょっと照れた顔をしながらも、面倒くさそうに私の手を繋ぎ立たせてくれた。
「……ありがとう」
「俺の責任だからな」
にやりと笑い、からかうように口角を上げ笑っている。
「……もう…仕事に影響するなら仁とエッチしないんだから」
一瞬見せた優しい仁はどこに行ったのか…
キッと睨み捨ぜりふを吐いて、よろけながらもシャワーを浴びに真っ裸で寝室を抜け出した。
数秒してから仁が追いかけてきて、よろける私を支えるために手をかざしながらご機嫌伺い。
「凛、歩けないだろう。ほらつかまれ…」



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