ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ

『ひゃぁん!!』


『ん?嫌…?』


思わず漏れた声がよっぽど可笑しかったのか、翔馬くんはクスクス笑いながらあたしの耳許で甘く囁いた。


『いやぁ…』


そして涙ながらに呟いたあたしの頬をペロリと舐めると、キュッと抱きしめてくれた。


『翔馬くん…』


『ん…?』


『あたし…』


『…。』


『翔馬くんの部屋、行きたい。』


『うん。』


『行っても、いい…?』


『うん。』


『でね、ついでに…』


『それは、ダメ。』


『へっ?』


あたしは翔馬くんを見上げながら大きく目を見開いた。