ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ

『うぅ~、ごめんね、翔馬くん。』


あたしは俯く翔馬くんを覗き込みながら頬をさすった。


あぁ…


翔馬くん、ごめんなさい。


あたしが“生”なんて言葉に反応したばっかりに…


瞳に涙を浮かべながら鼻を啜っていると、


ガシっ!!


突然、手を掴まれた。


そして俯いていた顔を上げた翔馬くんは、フッと笑み零すと、あたしの唇をペロリと舐めた。


『仕返し。』


『…。』


クスっと笑う翔馬くんを見つめながら、あたしはポカンと口をあけた。