ダントツ!!16番人気の翔馬くん 2ndステージ

『しょ…』


『ゴム…』


へっ?


ごむ…?


あたしは翔馬くんを見上げながら小首を傾げた。


すると、そんなあたしを見つめながらもう一度ため息をついた翔馬くんは、あたしの耳許に口を寄せるとボソっと囁いた。


『俺…“生”じゃ、する気ないから…』


な、なな生って…


『いやぁ~!!』


パァ~ンっ!!


瞬間、翔馬くんから少しだけ体を離したあたしは、頬を思いっきりひっぱたいていた。


『痛ってぇ~!!』


『あぁ~!!ごめんなさぁ~い!!』


そして再びくっつくと、左頬を押さえる翔馬くんの手の上に自分の手を重ねた。