「いやー!やめてっその人を傷つけないで!」
「…っ大丈夫だ、だから早く逃げろ!」
「………なあ、俺もう帰っても良いか?」
感動的な場面、無感動にそう呟いた幼なじみを私は無言で殴りつける。
よくこんな泣ける、ドキドキハラハラなシーンでそんなこと言い出せるなっ。
私はというと無論、鼻水と涙で顔中覆われている。
そんな私を黙視し、ソファーからわずか浮いていた腰を、ため息と共に再び隣に落ち着けた。
渋々そうにだけど画面に目を向けるのを確認、私も再度テレビに映されている大ヒット感動映画に集中した。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…